本当に満足できる転職活動とはなんでしょうか?
学生時代の就職活動において、企業研究・自己分析を行い、さまざまな企業の説明会や選考に参加。
内定が貰えず焦っている状況で、周りの人は徐々に内定が出始める。そんな状況下、貰えた内定先は、自分が進むべき道と信じて入社。
しかし、学生時代と社会人とのギャップ、そして理想と現実のギャップ。
「あ~、こんな会社やめてやる!」
こんな思いをされてきた方はいませんか?
私自身も20代半ばで転職した身です。最初の会社の同期とは、毎週のようにお互いやめようと相談し合い、それでも石の上には3年と思い、無理して続けました。
3年耐えて忍耐力は得たかもしれませんが、得たものはわずかな退職金と思い出でした。
今回は、そんな20代の頃の自分を思い出しながら、人材業界に身を置く立場で綴っていきます。
転職活動時に「どう答えて良いか」、「どう履歴書・職務経歴書に書いたら良いか」、悩みに悩んだ「転職理由」について書いていきます。
目次
転職活動で本当に大切なこと
転職活動する上で大切なことはなんでしょうか?
もちろん企業から選ばれる為に自分をアピールし、採用されることも大事です。
しかし、これでは企業に合わせた自分を作ってしまいかねません。
何よりも大切なことは
×【採用される為の活動】
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◯【自分に合った企業を探していく活動】
このようにスタンスを変えていくことです。自分主体の活動にしていくことが、本当にやりたいこと・入りたい会社を見つける第一歩だと思いますし、何よりも採用された会社に入ってからのギャップが少なくなると思います。
面接官に聞かれることですが、
「弊社に入って何をしたいのか・どんなキャリアを気づきたいのか?」
これを見据えた上での転職活動でなければいけません。

自分の適正、やりたいことがわからない方は、こちらを参考にしてみてください。
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参考記事:
転職理由ランキング
まずは一般的にどんな転職理由で、世の中の人が転職しているかを下記にまとめてみました。
厚生労働省から発表されている「令和元年上半期雇用動向調査結果」から、早速20代の転職理由ランキングを見ていきましょう。
【20代の転職理由ランキング】

引用 : 厚生労働省 雇用動向調査
「いい会社?悪い会社?」の記事でも触れまきたが、人間関係を理由とした退職は順位が高いです。
1位: 労働条件(労働時間・休日等)
国を挙げて取り組みが進んでいる働き方改革により、有給取得の義務化、残業規制の改定が行われています。
参考記事:
「働き方改革① 有給・残業ってどうなるの? – 背景・目的・見直されたこと –」
しかしながら、「残業が多い」「休みが取れない」といった理由から、 もっと条件のよい会社を求めて転職を決意する人はまだまだいます。
生活のなかで仕事の占める割合があまりにも大きく、 健全な生活が送れないことや、 プライベートな時間をもてないことに苦痛を感じている人が目立ちます。
また企業によっては、上司が退社するまで帰宅しずらい、有給が取れなかった為、買い取りを打診された等、転職を決意した事例はあります。
2位: 人間関係
上司・同僚との人間関係を理由として、転職を考える方は多いです。
特に上司との関係性においては、大声で怒鳴られる、 無視、 いやみなどのパワハラやモラハラがひどく、 耐えられなくなったという人や、 関係悪化により居づらくなった人もいるでしょう。セクハラが理由の女性もいると思います。
会社組織に所属するということは、上司・同僚・部下とのコミュニケーションを通じて業務を行って行きます。
個人で仕事を完結させられることは基本的に少なく、個人の裁量が広く認められた会社であっても、コミュニケーションをゼロにすることはできません。
入社前に、どんなにネット上の口コミサイトなどで企業研究をしていても、職場の雰囲気については入ってみないとわからないのが常です。
どのような職場に行っても、大きな悩みとなりやすいのがこの人間関係と言えるでしょう。
参考記事:
「人間関係に疲れた人は必見~人付き合いが楽になる5つの考え方~」
3位: 収入
私たちが生活をしていく上で、必ず必要になるのがお金です。
収入が上がっていけば、生活水準は一般的には上がっていきます。
しかし、長時間労働、サービス残業してまでハードワークしているのに、受け取る給料が少なく、生活水準が上がっていかないと仕事のモチベーションも失ってしまいます。
20代後半の方が、今後のキャリア、思ったように収入が上がっていかない危機感が、新卒や2年目の頃と比べて高いです。
また、結婚などのライフイベントに向けて真剣に将来設計を考えるようになったというような事情が影響していることもあります。
4位: 仕事の内容に興味を持てない
自分が思い描いていた仕事ができると期待して入社し、いざ配属された部署での仕事内容が思ったものと違っていた場合、仕事に興味が持てないことがあります。
反対に、最初はやりがいを持って取り組んでいても、その仕事を深く知っていくうちに、本当に自分がやりたかったことだろうかと思ってしまうこともあるでしょう。
自分にとっての理想の仕事は、なかなか見つけることが難しいですが、一度疑問に思ってしまうと頭から中々、離れないものです。

5位: 契約期間の満了
契約社員や派遣社員といった契約期間がはっきりとしている雇用形態で働いている方の転職理由です。
契約期間の満了という1つの区切りをきっかけとして、現在よりも労働条件の良い企業や、自分のやりたかった仕事を求めて転職活動をする人が多いと考えられます。
また、契約満了するつもりはなかったけれど、就業先から契約更新してもらえないケースもあります。

6位: 会社の将来が不安
会社の将来に不安を抱く理由としては、下記のような場合があります。
- 業務改善を訴えても聞き入れられないず、社内の風通しが悪い
- 給与が上がらない
- 不自然な人事異動がよくある
- 離職率が異常に高い
- 経営状況が悪い。(赤字続きである)
自分の会社に不安を抱いていると、仕事にも前向きになれず、もっと良い会社があるのではないかと思ってしまいます。
転職理由の考え方
転職理由を伝える上で大切なことは、
【転職理由→志望動機】に一貫性
があるかどうかです。(話の筋が通っているかどうか。)
私が取引先の総務部・人事部の方と話をしていてよく聞くことは、「応募書類の退職理由と志望動機を見れば、どんな人かだいたい分かる」ということです。
以下、取引担当者の方から良く聞く内容です。
- 本当に当社に入社したいという人は、退職理由と志望動機に一貫性がある。
- 退職理由と志望動機に一貫性がないと「退職理由は別にあるのではないか」、「単に条件面で当社を選んだだけではないのか」と思ってしまう
一般的に、年収や待遇・人間関係などの不満があって辞めた人は、本当の退職理由を言いたくないという心理が働ぎす。
その為、応募書類への書き方、面接時の答え方が抽象的な表現になりがちです。
また、条件面で転職先を選んだ人は、志望動機が薄く、入社意思があまり感じられないといいます。
「うちの会社でもいいんじゃないの?」という印象を受けると言います。
そして、転職ノウハウとして学んだ「模範解答」を伝えた場合、誰にでもあてはまるようなあたりさわりのないものなので、その人の人柄が伝わってこないという点も問題です。
自分を飾ることなく、「何で今の会社をやめるのか」、「今後、何がしたいのか」を考えていければ、必ず相手に伝わります。

ランキングで上げた転職理由ごとの考え方は、下記記事で書かせていただきました!
良かったら確認してみてください。
まとめ
本当に満足できる転職活動をしたければ、
×【採用される為の活動】
◯【自分主体で自分に合った企業を探していく活動!】
この自分主体の考え方が前提として大切なことです。
「その会社に入って何をしたいのか・どんなキャリアを気づきたいのか?」
掘り下げて考えてみましょう!
【転職理由→志望動機】に一貫性を!
どんなにその会社に入りたくても、一貫性がなければ、相手に自分の気持ちを誤って伝えてしまう危険性があります。